Tuesday, April 04, 2006

ワールドインウェールズ、7週目はなかなかがんばった

こんにちは。
神奈川&東京は桜が満開の季節ですね。いいな〜。
といいつつ、明後日帰国しますv
こちらは週末からイースター休暇に入り、ややのんびりモード。
課題が沢山あるのですが、やはり休暇というのは嬉しい☆

先週の発行日についてまだ書いていなかったので、あたかもその日に書いているように書いてみたいと思います。

えー、27日。
本日の新聞では、私の担当はリポーターということで、今日起きた出来事(breaking news)を数時間で記事にし、サブに渡します。今回は、イースター前ということで旅行編も同時に発行します。こちらでの役割はサブです。
月曜はリポーターで忙しいことが分かっていたので、日曜に休日出勤をし、旅行編のサブを大体終わらせておきました。私の鎌倉のページp3とピーターのダブリン&ジェレミーのケープタウンのページp8を担当しています。夕方から始めたのですが、チーフサブ・キー(中国)がテンプレートを作っていなかったので、待つ羽目に。いけませんねぇ。大体、ワールドインウェールズはライバル紙タフタイムズと違って、みんな締め切りを守らない、というのが玉にキズです(というより最悪ですね)。ということで、運動がてらその辺をふらふらウォーキング。その後、2時間ほどサブをして9時過ぎに帰宅。

月曜はテンションも今イチで、30分も遅刻してしまいました。小記事(brief)を担当させてもらえれば、などとネガティブ思考に陥りつつ、そしてちょっと恐縮しつつ、ニュースルームに入っていくと、今日に限ってみんな遅刻せずに来ていた(ごめんなっさい)、ジェレミー以外。彼は、南ア出身のジャーナリストで、経験者であるが故にやる気がない。「今更学生新聞なんて作ってられるか」といった具合。やる気を出せば素晴らしく貢献してくれるんだけど。

話を戻してまして、私がこそこそと部屋に入っていくと、チーフサブ・ジョンがニコニコ笑いつつ近づいてくる(やな予感な笑顔)。「Mari, I have a news for you」と言いつつ、プリントアウトを渡してくる。みると、英語じゃない。あー、また自分の地元新聞から取ってきてる。ちなみに、彼は、ノルウェー&トルコのハーフで、ベルゲン(Bergen)というオスロに次ぐ都市でジャーナリストをしています。私は彼を全面的に信頼&尊敬しています、ほとんどにおいて。ジョンはかなりのノルウェーとトルコびいき。だからってねー、あなたの地元ニュースを取り上げるわけにはいかないんだから、と言おうとすると、「No, this is international news」ふーん、私の言いたいことが分かるみたい。じゃなくて、思いっきり顔に出ていたんですね、きっと。

そのニュースとは、毎年このシーズンに始まるあざらしの赤ちゃんの大量捕獲について。捕獲はカナダから始まって、ノルウェー、ロシアなどでも行っており、これは、あざらしの赤ちゃんのふわふわの毛皮が目当で、鈍器で頭を叩いて殺す(銃殺すると毛皮に穴が開いてしまうから)。その非常な殺し方と短期間に32万頭も殺す、ということで、動物愛護団体から強い非難を集めている、というもの。

でもウェールズとの関連は? ということで、調べ始めると、この捕獲反対運動を50年前に始めたブレイン・デイビス氏はなんとウェールズ出身、更に、ウェールズの国会議員の一人がこの運動に熱心に参加しているということで、ワールドインウェールズとしては、国際性もウェールズ性も両方備えているということで、ばっちりなニュースということが分かってきました。

ジョンはこのニュースが気に入ったらしく、ばしばし関連資料をプリントアウトして渡してくる。うーん、さすがジャーナリストだけあって必要な情報にたどり着くのが、速い! としばし感心。「How many words do you expect? 300 words?」とさぐるも空しく、「600 words」の答え。そして、「今日のスプラッシュにする(ほくほく)〜!」と言いながら、既に第一面をサブし始めている。速い@。@;
ああもう分かった頑張ります〜、ということで気合いを入れる(これで気合いが入るところが会社に尽くせる日本人魂?)。こうなったら、この運動を指揮している愛護団体にたくさんインタビューしなきゃー。インタビューは失敗できないわ、、、と思い急ぎつつも入念に背景チェック。あらかじめ、ニュースストーリーを組み立てて、それに呼応するようなお返事をインタビューアーからもらうのがコツです。といってもなかなか思うようにはいかない。担当者がいなかったり、答えてくれなかったりなどなど。
今回は失敗したくなかったので、私の英語力不足もカバーできるように「外国人に分かるように説明してもらえますか」とスポークスパーソンに伝えたら、うまく言った、笑。これがUK国内ニュースだったら使えないテだと思いますが。
ということで、質問の答えもばっちしもらって、3時に書き終えて、リポーターの役割をまっとう。ブリジット・バルドーやポール・マッカートニーもこの運動の熱心な賛同者らしい。バルドー氏の最新記者会見はイタリア某紙が一番詳しく、またまたファビアナ(伊)の協力を得ることに。
このあざらし赤ちゃんの捕獲は、動物愛護精神が強いUKの人々の心によく訴えるようです。これは捕鯨と類似する問題です。この動物を殺したら残酷で、この動物を殺したら残酷ではない、という判断は国際社会で一律に決められるものなのでしょうか。これは文化の問題として取り扱われるべきなのでしょうか。

ちなみに、このスポークスパーソンであるスターリングさんに「捕鯨も反対ですか」と聞くと「Of course!! Whales are deserved to see.(もちろんですよ!クジラは観賞に値する動物でしょ)」との返答。ふーん。牛が牧草を食む姿だって美しいと思うけど。更に、日本とノルウェーは捕鯨を直ちにやめて、代わりにホウェールウォッチングでお金を稼げばよろしい、とのことで・し・た。

今週もスプラッシュ記事を担当できて、インタビューも充実、なかなかよい一日でした。これで、あざらし猟をしている人にインタビューできたらもっとよかったのですが、まぁよしとしまーす。