Tuesday, March 14, 2006

ワールドインウェールズ、5週めに突入…

先週のスタッフ同士のカルチャークラッシュも一段落(もういい加減にしてよーって感じ、一バトル、二バトル、三バトル…くらい)。今週はチーフエディター:ニーナ(デンマーク)のもと、皮肉にもニュースエディターはエイミー(中国)(詳細は省略しますが…先のバトルの当事者たち、笑)、サブエディターはサボり魔ビクトリア(イギリス)という取り合わせ。先週、ニーナは不幸にも食あたり。

今週の私の役割は、週内はリポーター、月曜はサブ(「編集する」という意味です、「副」ではなくて)。本日、私はp2とp3のサブを担当。つつがなく、サビングも終わり…、デッドラインの6時も余裕で迎えられる〜、と思いきや。

午後。イギリス兵がイラクから一部撤退するというニュースを聞きつけて、俄然燃えるニーナ(やめてよ〜)。自分のミロシェビッチの記事も終わっていないのに、下調べを始め、ピーター(アイルランド)とジェレミー(南アフリカ)が速報記事を書くことに急遽変更。

悠々とコーヒーブレイクから戻って来たファビアナ(伊)は、突然街頭インタビューを指示され、一瞬、目がテンに。でも生真面目な彼女はシティーセンターに走り、インタビューを開始。「イギリス兵が撤退を開始しましたが、どう思いますか」。一時間で3人の顔写真と5人のインタビューを抱えて戻って来たファビアナはえらい! と思う。そしてそして、私の完成しかけたp3も、締め切り時刻10分前に、ばっさり入れ替えることに決まり、つまり、ファビアナのミロシェビッチの記事&キー(中国)の牛肉輸出解禁記事を吹っ飛ばし、締め切りを一時間も過ぎて、イラク撤退の速報記事がp3のメインストリー、セカンドストリーはニーナのミロシェビッチの記事を載せて、なんとか完成。私だったら締め切りを守るほうをとるけど…(お腹も空くし。大学の販売機はジャンクフードしか売っていないのです(*。*)。ということで、今日も無事(?)終了。

今日はプロダクション後、卒業アルバム用にDVDを作るとかで、ブロードキャストチームの撮影がありました。初めて、あのふさふさのマイクに向かってしゃべりました(よくあるテレビ局のマイク、分かります?)。こんな疲れ果てた後でやめてよ〜という感じだったので、ひきつったスマイルが記録に残ってしまうかもしれまへん、あーあ。

ということで来週は何を書くのかしら? うーん…、明日考えます。

今週はフェアトレードについて書きました。フェアトレードって知っていますか? イギリスが発祥だと思いますが、要するに、途上国から一次産品を安く買いたたくのではなく、公正な値段で取引しましょう、という貧困削減を目指す取り組みのことです。
なぜそれがニュースなのかというと、ここ最近の動きとして、イギリスでは大企業がフェアトレード商品を相次いで取り入れて始めており、先週はマークス&スペンサー(M&S)という大型デパート(小田急デパートを思い描いて頂ければ。東急デパートでもいいですけど、もちろん)が「当店のコーヒーと紅茶を全てフェアトレード商品に切り替えまーす」と宣言しました。これは何を意味するのでしょうか? 

大企業は、フェアトレードの「フェア(公正)でクリーン」なイメージを利用しているだけでは? という疑問が出始めるのは当然ですよね。ちなみに、M&Sはほとんどの新聞に一面広告を打ち出しました。「私どものコーヒーは後味の悪さを残しません。それはフェアトレードだ・か・ら」というキャッチコピー。

ということで、最近のフェアトレードの動きについて取材してみました! 取材先は、フェアトレード、ロビー団体、カーディフ市、ガーナ人学生などです。大企業(ネスレ)はプレスリリースを利用しました。

ちなみに、キットカットで有名なネスレは、パートナーズブランドというフェアトレードのコーヒー豆を昨年10月から販売していますが、フェアトレードのコーヒー豆の取り扱いはほんのわずか(0.02%)で、ほとんどは低賃金労働で成り立つコーヒー農園から豆を購入しています。つまり、わずかなコーヒー農家にだけ高い(フェアな)値段で取引する一方で、他方では、途上国のコーヒー輸出業者に低い値段を提示し、その結果、多くの農家を路頭に迷わせたり、低賃金労働を押し付けているということです。

フェアトレードを大企業が導入するということは何を意味しているのか? フェアトレードはそのイメージを安売りしているのではないか? またフェアトレードという制度自体、貧困の解決に役立っているのか、また、フェアトレードの役割が不十分なら、何を改善するべきなのかしらん? といったことを書きました。実際、フェアトレードは市場原理に反するから廃止すべきという分かり易い意見も。

分かっちゃいるけど止められないという明確な事実は、先進国の高い関税と農家を保護するための補助金ですよね…

ちなみに、このブログはもう成績評価の対象にならないことが判明したので、日本語で書きまーす(^^)v
たまには日本語の文章も書かないと、という言い訳のもとに。
ということで明日もがんばりましょう☆
まだ寒さの残るカーディフより