Sunday, May 28, 2006

もの申すイギリス人、映画館で

イギリスでの映画料金は安く、最も気楽に楽しめる娯楽といってもいいでしょう。ちょっと暇つぶしに…なんてのも結構ありです。料金は正規料金でも4ポンド(800円)。学割や時間帯割引など加われば、更に安くなります。携帯の通信会社がOrangeだと、水曜日は1ポンド! なんていうお得なサービスもあります。

どの映画館も広く、たいてい空いています。先週、ダヴィンチコードを見に行ったのですが、10分前でも座れました。さすがに公開翌日だけあって、ほぼ満席でしたが。

さてさて、みなさん思い思いにくつろぎながら、映画を楽しんでいます。とりあえず、ポップコーン(特大サイズ)やコーラなどお気に入りのお供を抱えて…、私の隣のおじさんはハーゲンダッツのカップアイス350ml? 500ml? を平らげているところでした。。。すごい。そして、予告編も終わり、いよいよ開始となると、体勢を立て直し「Here we go!」などと喝を入れていたー

ずるずる〜とした姿勢でくつろいでいる人もたくさん。前の空席の背もたれに組んだ両足を投げ出したり、、、日本では考えられないですねぇ。

でも、西洋の人って机の上なんかにも、組んだ両足を投げ出したりしてますよね。この姿勢が相手に失礼などという概念はまったくないようで(あってやってたらやばいか)、むしろ「自分はリラックスしています」というサインのようです。

コミュニケーションをとる上で、相手がリラックスしていることは、こちらの社会ではとても大切なことなので、むしろオッケー、みたいなノリなのでしょうか。

靴を脱ぐ生活様式、それに、人と話すときは姿勢よく向き合って、ということを良しとする社会で育った私には、どうしても違和感がありますが。。。

話を戻して、、、映画ですね。それぞれくつろいではいるものの、人に迷惑を掛けてはいけません。

この間、本編が始まろうとしているのに、高校生くらいの女の子たちがひたすらおしゃべりをしていました。すると、離れた後部座席の男性が「話を止めないなら出て行きなさい」と大声で注意。すかさず、他の男性が「その通り!」と振り返って、女の子たちをじろり。

自分が心地よく、そして他者も心地よく、という英国文化を垣間見た映画館での諸風景でした。