Monday, July 31, 2006

クイーンズイングリッシュざ〜ます


一年の滞在の末、ブリティッシュな発音を修得〜! なわけでもないけど、この前、初対面アメリカ人に言われた:「マリの発音はいいんだけどさ、なんかイギリス人っぽい(ふまーん)」

…これは喜ぶべきか

というのも、こちらに来て間もない頃は、全く逆のことをよく言われた、イギリス人に。「あなた、USアクセントがあるわね」って。これは100% 非難か “見下し行為” です

イギリスの英語が本家本元ですからね、という、誇り高き英国紳士淑女のざ〜ます的発言(大げさ)。なんか思わず言っちゃうらしい、パブロフ反応かね?

例えば、半年も経ってから
T 教授:「君の英語はかすかに、うーん、僕の耳の奥のほうでアメリカンアクセントがこだましてるんだよねー」だって!
わたし:「で、でも、クイーンズイングリッシュがんばってまねしてるんです、BBC のニュースとか見て」
T 教授:「ま、努力は分かるけどね(にや)」だってー!!

あんた、ヒギンズ教授*かよーーーーー

*ヒギンズ教授:イライザに発音特訓していた言語学者。マイフェアレディで

私の発音、土台がもろアメリカンなんです。だから、気を抜くとすぐに切り換わっちゃう。幼少の頃、舌がアメリカ〜ンを覚えてしまったから、変えるのはなかなか至難。Rをありったけ発音する、あの感じ…RRRRRRRRRRRR.Burger, better, really… 確かにちょっとうるさい?

…かもね、イギリス人にとっては。発音しすぎだよ、耳ざわりだよ、もっとクールに話せよ、ってとこでしょうか

でも。いずれにせよ。

どの言語でも、話す相手に対して、クリアに、そしてフレンドリーに、話せることのほうがずっと大切だと思います(って似非ヒギンズ教授に言ってやればよかった、今度会ったら言っとこー)

しかし、このテのプライドはDNAに刻み込まれているのかと思われるほどでした

一方、日本で習う英語は、アメリカ英語がスタンダードだと当然視されているのは、いけてないと思います。その他は訛り、みたいな扱い。発音はいろいろで、もはや正解不正解のレベルではなくなっているというのに。例えば、トマトをアメリカでは [tomeito]、イギリスでは [tomato] とか。どちらも正しい

英語は今や世界のコミュニケーションツール。できるだけいろんな国籍の人に分かりすい英語を話せるのが一番だと思います。

私の今年出会った人たちの中では、特にノルウェー人の話す英語がきれいだと感じました。とても聞き取りやすく論理的に話します

Photo (C) 2006 Mar-i